冬が近づくにつれて気温がどんどん低くなり、冬季の複合軟包装材によく見られる次のような問題がますます顕著になってきています。NY/PEゆで袋そしてNY/CPPレトルトバッグ硬くてもろいもの;接着剤の初期粘着力が低い。と製品の複合的な外観の違いなどの問題。
01 接着剤の初期タックが低い
各地で気温も下がってきましたので、一部のお客様から、PET/AL/RCPP 構造を作成する際に、高温調理用接着剤 UF-818A/UK-5000 の初期接着強度が低下したとの報告がありました。これは、外層の強度は問題ありませんが、表面の強度が低下することを意味します。内層が非常に低い。しかし、熟成室に10分間置くと、すぐに良い強度が得られます。お客様はこの製品を半年以上使用していますが、非常に安定しており、現在の複合プロセスはオリジナルのものから変わっていません。
現場検査の結果、生地の張力は正常で、接着剤の塗布量も3.7～3.8g/m2に達しており、問題はありませんでした。しかし、巻き取り部をフィルムに接触させてみると、フィルムは全く温かくなく、むしろ冷たさを感じた。複合ローラーユニットのパラメータ設定を見ると、複合ローラー温度は50℃、複合圧力は0.3MPaとなっています。後にラミネートローラー温度を70℃、ラミネート圧力を0.4Mpaに高めることで初期接着強度が大幅に向上し、複合外観も向上しました。
お客様は不思議に思いました。ラミネートローラー温度 50℃、ラミネート圧力 0.3Mpa という 2 つのパラメーターは以前にも使用されており、そのような状況は発生しませんでした。なぜ今変更する必要があるのでしょうか?
合成圧力の分析から始めましょう: ドライラミネートプロセス中、各メーカーのプロセスシートとドライラミネート機にかかる合成圧力は bar または MPa で表され、一般的には 3 bar または 0.3 ～ 0.6 MPa です。この値は実際にはゴムローラーに接続されたシリンダーの圧力と同じです。実際、複合圧力は、複合圧力ローラーと複合スチールローラーの間のプレスされた材料にかかる圧力である必要があります。この圧力値は kgf/m または kgf/cm、つまり単位長さに対する圧力である必要があります。つまり、F=2K*P*S/L (Kはシリンダ加圧方式に関係する比例係数です。直圧式は1、レバー式は1より大きく、比に関係します)レバーパワーアームと抵抗アームの圧力、S はシリンダー面積、L は加圧ローラーの幅です。機械ごとにシリンダサイズが異なり、圧力のかかり方が異なるため、各機械の圧力計の表示値が同じであっても、実際の圧力は必ずしも同じとは限りません。
ラミネート温度を見てみましょう。ドライラミネートでは、接着剤が乾燥トンネルから出た後、基本的に溶剤が蒸発し、乾いた接着剤だけが残ります。これは、ドライリユースのポリウレタン接着剤は乾燥後に室温で粘度が低下するためです。2 つの基材をうまく貼り合わせるには、接着剤の粘着性が活性化する必要があります。したがって、ラミネートするときは、ラミネート ローラーの表面温度で接着剤に活性粘度が発生するように、ラミネート ローラーを加熱する必要があります。
11月に入り、気温が大きく下がった地域もありました。11月下旬でも気温が10℃程度しかない地域もありました。顧客が RCPP を配合する場合、原材料は倉庫から製造ワークショップに直接引き出され、生産されます。このとき、RCPP の温度は非常に低くなります。ラミネート温度が低いことに加え、ラミネート中にフィルムが短時間加熱されるため、複合フィルム全体の温度は非常に低くなります。高温調理用接着剤の相対分子量は比較的大きく、接着剤の活性を刺激するために加熱する必要があります。温度が低すぎると初期接着強度が著しく低下します。硬化チャンバーに入れると接着剤の活性が刺激され、すぐに強度を高めることができます。
そこで、配合温度と配合圧力を上げると、この問題は解決されました。
フィルム温度が低い場合に発生する可能性のあるもう 1 つの問題は、作業場内と外の温度差が比較的大きく、印刷作業場が加湿されているため、フィルムを巻き出すときに水蒸気が結露し、表面が曇ってしまうことです。フィルムのしっとり感が増し、経年後の製品の外観に影響を与えます。そして激しさは大きな隠れた危険を引き起こします。また、接着剤使用時の低温によるレベリング不良により、複合外観の問題が発生する場合もあります。
予防策:冬季には、原材料と接着剤はできるだけ 24 時間前に製造作業場に配置する必要があります。条件のあるお客様はプレ温室を建てることも可能です。ラミネートと巻き取り後にフィルムが「温かい」状態になるように、ラミネート ローラーの温度と圧力を適切に上げます。
02 レトルトバッグは硬くてもろい
冬の到来とともにNY/PEのボイル袋やNY/CPPのレトルト袋は硬くて脆くなってきます。その結果、破袋率が高くなるという問題があった。これは業界全体で長年の問題となっています。多くの大規模包装企業もこの問題に悩まされており、解決策を探しています。
NY/CPP 高温耐性レトルトバッグとは、一般的に 121°C で 30 分以上滅菌できる複合袋を指します。透明性が良く、強度も高いため、広く使用されている包装タイプです。NY/PE袋は、強度が高く靭性に優れているため、ボイル袋や真空袋によく使用されます。しかし、内側シール層としてオレフィンを使用したこの種の包装袋は、常に 2 つの大きな問題に直面しています。1 つは、厳寒の冬には袋の脆さが増大し、袋の破損率が増加することです。第二に、調理または沸騰後、袋は硬くなり、もろさが増加します。
一般的に高温用レトルトバッグの内層素材はRCPPが主流です。RCPPの最大の利点は、透明性が良く、121℃以上の高温滅菌に耐えられることです。欠点は、他のヒートシール層材料よりも硬くて脆いことです。これは特に低温環境に当てはまります。RCPPは国産品と輸入品に分けられます。国内製品は主に単独重合であることがわかりますが、もちろん RCPP の改質に取り組んでいる企業もあります。輸入RCPPは主にブロックベースであり、ホモポリマーの高温耐性はブロックのものに比べて著しく劣ります。ホモポリマー RCPP は高温滅菌後に変性します。つまり、RCPP は硬くて脆くなりますが、ブロック RCPP は滅菌前でも保存できます。柔らかさの。
現在、日本はポリオレフィン研究において世界の先頭に立っている。日本のポリオレフィンは世界各地にも輸出されています。NY/PE フィルムと高温調理 RCPP フィルムの柔らかさと全体的な性能は非常に優れています。
したがって、冬場のNY/PEボイル袋やNY/CPPレトルト袋の硬さや脆さの問題には、ポリオレフィン素材が重要な役割を果たしていると個人的には考えています。また、ポリオレフィン素材の影響に加えて、インクや複合接着剤にも一定の影響があり、最終的に高品質なボイル・高温調理袋を製造するには、それらを調整する必要があります。
冬は押出ラミネートに多くの影響を与えますが、その中でもエアギャップの調整は非常に重要であり、誰もがそれに注意を払う必要があります。
投稿日時: 2023 年 12 月 9 日
